半身浴のススメ

半身浴とは

半身浴

「半身浴」は健康によいと、テレビや雑誌などのメディアで近年多く取り上げられている入浴法です。 半身浴は、汗と共に体内の老廃物が流れるため健康によく、 また、新陳代謝を活発にし、ダイエット効果を高めると言われています。

半身浴は、胸から下の下半身部分だけをお湯に浸けて入浴します。 お湯の温度は、38℃から40℃くらいで、人間の体温よりも若干高めが適温とされています。 20分から30分くらい時間をかけて、ゆっくりと浸かります。 たった5分くらいで出てしまっては、半身浴の意味がありません。 ぬるま湯にじっくりと浸かることが半身浴のポイントなのです。

一般的な入浴方法である全身浴は、実は非常に体へ負担を与えているのです。 特に心臓や肺に大きな負担を与えるため、これらの器官に病気をもっている人や高齢者などにはあまり好ましくない入浴方法でした。 しかし、半身浴ならば、体に負担をかけることないので、安心して入浴してもらうことができます。

一見すると、体を十分に温めるには、肩までお湯に浸かった方がよいと感じますが、実際はその反対です。 半身浴は、全身浴よりも体の芯までしっかり温める事が出来るため、風呂から出ても湯冷めしにくくなっています。 特に冷え性の人は、半身浴により症状が改善される効果があるのでおすすめです。

半身浴は身体への負担が少ない

半身浴は必ずぬるま湯で行います。

半身浴はその名の通り、下半身部分だけ、お湯に浸かるという入浴方法です。

半身浴が体にいいとされているのには、きちんとした理由があります。 何気なく浴槽に入る場合、私たちは肩までお風呂に浸かることが多いでしょう。 実は、この入浴状態だと、体には約520キロもの水圧がかかっていると言われています。 つまり、お湯の中に首まで浸かった場合はウエストで3cmから5cm、胸囲だと約2cmも縮むくらいの圧力がかかっているのです。 体にこれだけ圧力を受けるため、体内の血液はいっせいに心臓へと戻ってしまいます。 そのため、心臓が拡張してしまい、肺にも大きな負担がかかってしまうのです。

ところが、半身浴にすると、 この圧力を体にかけることないので、心肺機能に負担をかけず入浴できるのです。 重力によって下半身にたまってしまう血液も、水圧で心臓に戻してくれるので、 体を横にした時と同じくらいの安全な状態を保つことができます。 つまり、半身浴は体への負担が非常に少ないので、長時間ゆっくりと入浴できるのです。 そのおかげで、体が芯から温められるので、湯ざめもしにくく、肩こりや冷え性なども軽減できます。

半身浴のお湯の温度は38℃から40℃くらいが効果的です。 それよりも低い温度は、不快温度となってしまいますし、 逆に、熱い温度のお湯の場合は、交感神経を刺激するので、高血圧の人にはおすすめできません。 体に反応が出てしまうこともありますから、お湯の温度には注意が必要です。

ぬるま湯の理由

半身浴は必ずぬるま湯で行います。

しかし、寒い日にぬるま湯で半身浴をしては、かえって体が冷えてしまうと思う人もいるかもしれません。

私たちの体内には、血管を収縮させる働きを持つ自律神経というものがあります。 激しい活動すると交感神経が働きます。 交感神経が活性化すると、全身に血を巡らせるために血圧が上がります。 一方で、副交感神経が働くと、私たちはリラックス状態になることができます。

熱いお湯に入ると、交感神経が刺激され、活性化します。 そのため、新陳代謝が活発になり、全身に血が巡るので頭に十分な酸素が行き届きすっきりとした気分になります。 つまり、目を覚ましたい場合は、熱いお湯に2、3分ほど漬かるのがいいのです。

しかし、高血圧の人は症状が悪化する場合があるので、熱いお湯は避けてください。 その反対に、入浴中はリラックスしたい、疲れを癒したいと言う人は、ぬるま湯に漬かって半身浴をするのがいいでしょう。 副交感神経を刺激することで、体をリラックス状態にすることができるのです。

また、ぬるま湯は急激に心拍数や血圧が上がることがありません。 そのため、心肺機能に障害があっても安心して入浴できます。 その上、ぬるま湯は長時間漬かっていられるので、体の芯から温めることができるのです。 夏場に、一日中冷房の効いた部屋に居る人は体が冷え切ってしまっているので、 冷え性の予防にも半身浴がおすすめです。